穏やかな教諭の裏の顔?江戸川区の中学教諭・尾本容疑者、殺人事件-その真相とは

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白いスポーツキャップをかぶり、軽快に自転車をこぐ男。
彼こそが、10日に殺人の疑いで逮捕された江戸川区立の中学校教諭・尾本幸祐容疑者(36)でした。
事件の現場は、彼の勤務先である中学校から徒歩でわずか5分ほどのところにある民家でしたが、何があったのでしょうか。

尾本幸祐容疑者

江戸川区の中学教諭・尾本容疑者、殺人事件-その真相とは

早朝、東京・江東区のある住宅へと警視庁の捜査員が向かいました。
15分あまり後、尾本容疑者が1台の車に乗せられて出てきました。
捜査員に自宅で任意同行を求められた彼は、その後殺人の疑いで逮捕されました。

尾本容疑者は、今年2月24日に江戸川区一之江の住宅に侵入し、帰宅した山岸正文さん(63)の顔などを刃物で複数回刺し、殺害した疑いが持たれています。
彼は事件後、勤務先である中学校を訪れました。

山岸さんの自宅は、尾本容疑者の勤務先から徒歩で5分ほどの距離にあります。
事件発覚のきっかけは、近所の人が聞いた叫び声でした。
山岸さんと2人で暮らしていた87歳の母親が外に出て叫んだことから、近所の人が血だらけの山岸さんを発見し、110番通報しました。

警察官が駆け付けたところ、1階の玄関近くで仰向けに倒れている山岸さんの顔に複数の切り傷があり、死亡が確認されました。
重度の認知症を患う母親も切り付けられており、けがをしていたとのことです。

犯行時間はおよそ10分間でした。
その後の防犯カメラの捜査から、尾本容疑者の関与が浮上しました。
近所の人は驚きを隠せません。

穏やかな教諭の裏の顔?

近所の女性は、「おとといご主人(尾本容疑者)とお話したばかりで、すごく子煩悩な感じだったので、まさかこんな事件には信じがたい」と話していました。
また、近所の男性は、「ひと月前ぐらいから刑事が結構来ていて、こういう風体の人に注目していました」と語っていました。

しかし、なぜ尾本容疑者は犯行に及んだのでしょうか。
逮捕後の取り調べで、彼は殺人容疑を否認していると言われています。

一方、尾本容疑者の勤務先である江戸川区立松江第五中学校の荒巻淳校長は、緊急会見を行い、「普段は明朗快活で、誰とでも穏やかに会話ができる教員。今回の行動は全く予想できなかった。もしこのような事実だとしたら、申し訳ない」と語っていました。

警視庁は、尾本容疑者の自宅を捜索し、衣類やスマートフォンなどを押収しました。

今後は、犯行の動機やいきさつを詳しく調べる方針です。